背景・経緯
ビーインベンターは2026年7月29日、福岡市が推進する実証事業の一環として、市内の建設現場でAI熱中症予測システム「DasSenseH(新しいタブで開きます)」の実証を開始した。実証期間は2026年7月から10月までの約4カ月間で、1現場の作業員4人を対象にしている。
建設現場の熱中症対策は、これまで休憩時間の確保やWBGT値の掲示といった一律の運用が中心だったが、個人差を考慮したリスク検知の仕組みは限られていた。
詳細・ポイント
DasSenseHは、既存の作業用ヘルメットに後付けできるセンサーを使い、深部体温の推定値や加速度データを取得する。これに現場のWBGT、作業強度、作業員の年齢や既往歴といった個人要因を組み合わせてAIが総合的に解析し、作業員ごとに30分から1時間先の熱中症リスクを予測する。
AIが高いリスクを検知した場合は、メールやMicrosoft Teamsを通じて管理者に即時通知される仕組みになっている。
業界への波及効果
個人差を反映したリスク予測は、これまでの一律の休憩ルールでは防ぎきれなかった発症を減らす可能性がある。実証の結果次第では、他都市や他のゼネコンでも同様のウェアラブル型システムの採用が広がると見込まれる。
実務者のアクション
現場の安全管理担当者は、実証の結果公表を待つ間も、既存の暑さ指数運用と個人の体調管理をどう組み合わせるかを整理しておきたい。ウェアラブル機器の導入を検討する場合は、作業員のプライバシーへの配慮と説明も合わせて準備する必要がある。