背景・経緯

全国の地場ゼネコンと建設業界に挑むスタートアップが集う建設DXコミュニティ「ON-SITE X」は、2026年6月2日、静岡県三島市で「ON-SITE X 大交流会2026」を開催した。BUILTの報道(新しいタブで開きます)によると、全国から22社65人が集結したという。

ON-SITE Xは、地方の建設会社同士が互いに支援し合い、共創していくことを目的としたコミュニティで、今回の交流会もその活動の一環として開かれた。

詳細・ポイント

イベントでは、土木・建築・AI活用の3つのカテゴリーにわたり、6社がそれぞれの実践事例を発表した。発表内容には、プログラミング経験のない現場監督がAIアプリケーションを作成した事例や、デジタルツールを活用した業務改革によって時間外労働の大幅な削減を目指す取り組みが含まれていた。

専業ベンダーによる導入事例ではなく、現場の担当者自身がツールを作って課題を解決したという点が、参加者同士の共感を集める内容になっていたとみられる。

業界への波及効果

地方の建設会社は、大手ゼネコンのように専任のDX推進部門を持たないことが多く、DXの取り組みが属人的な工夫にとどまりやすい。こうした事例を横断的に共有する場があることで、同じ課題を抱える他社が自社に持ち帰りやすい形の知見が蓄積されていく。

特にプログラミング未経験者による内製の取り組みは、外部ベンダーへの発注コストをかけられない中小規模の建設会社にとって、現実的な選択肢として参考にされやすい。

実務者のアクション

地方の建設会社は、自社の現場でも同様に「担当者が身近な業務課題をツール化する」余地がないか、まず小さな業務から棚卸ししてみる価値がある。

経営層は、こうしたコミュニティへの参加を通じて他社の取り組みを知ること自体を、社内のDX機運を高めるきっかけとして活用できる。