背景・経緯

本件は株式会社アルダグラムのプレスリリース(新しいタブで開きます)で報じられている。

施工管理アプリ「KANNA」は、建設・不動産・製造業などノンデスクワーク産業向けに現場のDXを支援するサービスとして、国内外で90,000社超に導入されている。これまでは個別案件の進捗・工程・書類管理が中心だったが、複数案件を横断して経営層が予算やコストの状況を把握できる機能が求められていた。こうした背景から、アルダグラムは現場データを経営判断に直結させる「ダッシュボード機能」を新たに開発し、2026年1月29日から提供を開始した。

詳細・ポイント

ダッシュボード機能では、案件ごとの売上情報や請求・回収状況を集計し、会社全体の売上予算との対比を可視化する。あわせて、各案件の計画コストと実績コストを集計表示し、コスト消化状況や予算超過のリスクを一覧で把握できるようにした。現場担当者が入力した日々のデータが自動的に集計されるため、経営層が個別に資料を作成する手間をかけずに、複数プロジェクトの状況をリアルタイムで俯瞰できる点が特長だ。

対応言語は日本語・英語・タイ語・インドネシア語の4言語で、KANNAが展開する海外拠点の現場でも同じ基盤でプロジェクトマネジメントの状況を把握できる。

業界への波及効果

建設・不動産業界では、現場ごとの進捗管理はデジタル化が進む一方、複数案件を横断した経営レベルのプロジェクトマネジメントは依然として属人的な集計作業に依存するケースが多い。KANNAのダッシュボード機能のように、現場データがそのまま経営指標に変換される仕組みが広がれば、中小の建設会社でも専任のPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)機能に近い管理体制を低コストで持てるようになる可能性がある。多言語対応は、海外人材の活用や海外拠点での施工管理を進める企業にとっても導入のハードルを下げる要因となる。

実務者のアクション

施工管理アプリを既に導入している企業は、日々の入力データがダッシュボードでどう可視化されるかを確認し、経営会議や月次の予実管理にそのまま活用できないか検討するとよい。複数案件を抱える建設会社の経営者・PM担当者は、コスト消化状況の可視化によって超過リスクの早期発見につなげ、追加原価が発生する前に是正措置を取れる体制づくりを進めることが望ましい。