背景・経緯

CM方式とBIMの親和性に関する解説(新しいタブで開きます)でも触れられているとおり、両者は目的の面で重なる。CMは判断に必要な情報を発注者に届ける仕組みであり、BIMは情報を一元化する仕組みである。

CMRが直面する典型的な困難は、情報が設計者と施工者に分散し、発注者に届く頃には加工されていることである。

詳細・ポイント

BIMモデルが共有されていれば、CMRは設計内容を自ら確認できる。図面の読み取りでは見落としやすい干渉や納まりの問題も、モデル上では検出しやすい。

数量とコストの検証も変わる。モデルから拾った数量と、施工者の見積内訳を突き合わせることで、価格の妥当性検証が具体的になる。

同時に、モデルの精度管理そのものがCM業務の対象になる。どの段階でどこまでモデル化するかを定めなければ、モデルは判断の根拠にならない。

業界への波及効果

発注者がBIMデータの提出を求める案件が増えれば、CMRにはモデルを扱える能力が求められる。図面しか読めないCMRは、情報の一元化から取り残される。

一方、モデルの作成主体が設計者・施工者である以上、CMRが検証できる範囲には限界がある。第三者による検証の仕組みが課題として残る。

実務者のアクション

発注者は、BIM活用の目的を「何を判断するために使うか」で定義したい。目的が曖昧なモデル作成要求は、コストだけを増やす。

CMRを選定する際は、BIMモデルを用いた検証の実績を評価項目に含めることを検討したい。今後は標準的な能力になる。