背景・経緯

病院建替は大規模病院だけの課題ではない。CM方式を活用した病院建て替え事業に関する事例解説(新しいタブで開きます)では、100床規模の病院の事例をもとに、課題解決のポイントが示されている。

中小規模の病院ほど、建設に関する専門人材を院内に持たない。事務長が他業務と兼務しながらプロジェクトを担当する体制は珍しくない。

詳細・ポイント

この規模で効果が出やすいのは、資金計画と建築計画を並行して詰める段階である。借入可能額から逆算した事業費の枠と、必要な病床数・診療機能から導かれる規模が整合しないケースは頻繁に起きる。

設計者・施工者の選定支援も、効果の見えやすい領域である。相見積の条件を揃える、見積内訳を精査する、といった作業は専門知識がなければ成立しない。

業界への波及効果

医療機関の経営環境は厳しく、建替の投資判断はより慎重になっている。事業費の妥当性を第三者が検証する需要は増している。

一方、CM委託費そのものが投資判断の対象になるため、費用対効果の説明が求められる。

実務者のアクション

病院側は、建替の検討開始時点で「譲れない条件」を3つ程度に絞っておきたい。すべてを満たそうとすると、事業費が制御不能になる。

見積の比較では、金額だけでなく前提条件(仮設計画、工期、含まれない工事)の差を確認することが重要である。安い見積は、含まれていない項目が多いだけの場合がある。